Yuito's Journey

“安田唯斗”という男

【第6話】宮古島編|感謝とサービスの本質を知った南の島

退職後、「とりあえず自分の経験が生きる場所で働こう」と思い、パーソナルジムやクロスフィットジムでアルバイトを始めました。でも、進んでいる先に何があるのか、何を手にしたいのかは分からないまま。「本当に自分がやりたいことは何なのか」と自問し続ける日々が続きました。

そんな時、小学校からの友人に「沖縄で一緒にリゾートバイトしない?」と誘われました。

環境を変えるにはもってこいだし、費用も会社が出してくれる、住む場所もある。今すぐ何かを変えるには絶好のチャンスだと思い、思い切って飛び込むことに。

行き先は、沖縄県の宮古島。大学時代の部活仲間の出身地でもあり、以前から話を聞いていて「いつか行ってみたい」と思っていた場所でした。

配属先は、ラグジュアリーホテル内のプールスタッフ。プールの清掃やドリンク・フードの提供など、いわゆる接客の現場でした。

驚いたのは、自分が自然と“やってしまっていた”こと。たとえば、氷でキンキンに冷やしたビールをカウンターに並べて目につくようにしたり、お客様の名前を覚えて呼びかけたり、特にインセンティブがあるわけでもないのに、どんどん接客にのめり込んでいく自分がいました。

ドリンクの売上が自然と伸びたり、顔を覚えてもらって声をかけていただけたり。「どうすれば目の前の人にもっと喜んでもらえるか」を考えることが、いつの間にか楽しくなっていました。

3ヶ月後には希望を出してドアマンに異動。お金にも時間にも余裕のあるお客様ばかりが訪れるホテルで、僕が当たり前だと思っていた行動に対して「ありがとう」とチップを渡されることがありました。

“自分のしたことで人が喜び、それが感謝として返ってくる”

その実感が、心から嬉しくて。「お金って、こうやって稼ぐものなんだな」と、初めて本質的に理解できた気がしました。

振り返れば、社会人1年目の僕は、自分の成果ばかりを追いかけていて、人の役に立つことが全くできていなかった。宮古島での半年間で、視野が広がり、柔軟に考え、自分の可能性を広げようと思えるようになりました。


次回は、再び声をかけてもらったクロスフィットジムでの“新しいスタート”と、今に繋がるコーチとしての歩みをお届けします。

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