Yuito's Journey

“安田唯斗”という男

【第3話】高校時代|バナナと出会ったウエイトリフティング

高校入学を前に、「もう野球はやり切ったし、次はハンドボールでもやってみようかな」となんとなく考えていた僕。そんなある日、小学校時代によく一緒に遊んでいた先輩と偶然再会しました。

その先輩は、ウエイトリフティング部に所属していて、再会するなり猛烈に勧誘されます。

「とりあえず一回来て!バナナあげるから!」

そんな言葉に釣られて、半ば強引に連れていかれた練習場。そこには40kgのバーベルが置いてあり、
「とりあえず挙げてみて」と言われるがまま挑戦。……全然挙がらない。重い。面白くない。

「帰ろうかな」と思った瞬間、先輩がもう一言。「もっと脚を使って!ジャンプするみたいに!」

言われるままに試してみると、さっきと同じ重さなのに、不思議と軽く感じて持ち上がった。
その瞬間、「何これ!おもしろい。奥が深い!」と一気に心が動いたのを今でも覚えています。

それが、僕とウエイトリフティングとの出会いでした。

競技人口が少ないから、全国大会も目指せる。お金もかからないから親に迷惑もかけにくい。全国に行けば大学推薦の道もある。

そんな“競技としての魅力”にも惹かれながら、「全国大会に出て、推薦で大学に行くんだ!」という目標を掲げ、本気で打ち込む日々が始まりました。

そこからは、女の子の手を握るより、バーベルを握り続けた3年間(笑)。
体重も20kg近く増えて、筋肉もつき、挫折も経験しながら、3年生では主将を任されるまでに成長。
結果的に全国大会で7位入賞を果たし、目標通り大学からの推薦を得て進学することができました。

この3年間は、肉体的にも精神的にも大きく成長した、自分の人生における“最初の勝負の時期”だったと思います。

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