
高校での努力が実を結び、僕は石川県にある大学へウエイトリフティングの推薦で進学しました。初めて親元を離れ、一人暮らしをしながらの大学生活。
最初は、競技に対するモチベーションがあまり高くなかったんです。「もう全国も出たし、そこそこやればいいかな」くらいに思っていました。
でも、ある日先輩から言われた一言が僕の心に火をつけました。
「お前さ、大学に来るのにどれだけ金と時間かかってると思ってんの? 親が出してくれてんだぞ」
その言葉に、雷が落ちたような感覚を覚えました。
「確かに。ここまで来させてもらったのに、このままじゃもったいない」
そこから、目標を“日本一”に設定し直し、本気で競技に取り組むようになります。
大学3年生の時、全日本ジュニア(20歳以下の全国大会)で優勝。大学4年生では主将を務め、西日本大会で団体・個人ともに優勝。引退試合となった全日本大学対抗では、団体・個人ともに準優勝。団体では創部史上最高成績という結果を残すことができました。
ありがたいことに、周囲から“史上最強キャプテン”と呼んでいただけるようになり、少しは恩返しができたかなと思います。
大学4年間を通じて得たのは、筋肉だけじゃなくて、信頼・責任・覚悟・人とのつながり。高い学費を払ってでも得る価値のある“人生の財産”でした。
次回は、社会人としてのスタートと、2ヶ月で退職することになった本音の物語をお届けします。
